おせち料理の日持ちはどのくらい?長持ちしやすい保存方法も紹介!
お正月の楽しみのひとつであるおせち料理は、全体的に保存や日持ちがしやすい料理が多い伝統料理として知られています。
しかし実際のところ、具体的にどのくらい日持ちするのでしょうか。この記事では、冷蔵・冷凍それぞれの保存方法やおせちに入っている料理ごとに、それぞれの日持ちや保存期間の目安をご紹介します。
おせち料理の日持ちをよくするためのコツも解説するので、ご参考ください。
もくじ
おせち料理は日持ちや保存期間が変わりやすい
おせちは、以下に挙げるようなポイントに応じて、日持ちする期間が細かに変わりやすい料理です。
- おせちを手作りするのか、おせちを購入するのか
- どのような品目が入っているのか
- 冷蔵で保存するか、冷凍で保存するか
そのため、おせち料理の日持ち期間・保存期間を考えるときは、「そのおせちはいつ、どのような方法で用意し、どのように保存するのか」をしっかり確認するようにしましょう。
また、おせちの料理ごとに日持ちする日数や適切な保存方法なども変わってくるため、おせち全てを大きな容器で一緒に保存するよりも、それぞれの料理ごとに小分けにして保存するのがおすすめです。
手作りおせちの日持ち・保存期間
ここでは、お家で手作りしたおせち料理の日持ち期間・保存期間の大まかな目安をご紹介します。
以下で、それぞれの方法別に解説していきます。
手作りおせちを冷蔵保存する場合
おせちに入れる食材や料理によっても異なりますが、手作りしたおせちは最短で2日前後から料理が傷んでくるので、日持ちする期間は最長でも4日程度といえるでしょう。
そのため、大みそかにおせちを作ってから、お正月の三が日にかけて食べきることができればベストです。
手作りおせちを冷凍保存する場合
手作りおせちを冷凍保存する場合は、それぞれの料理を適切に保存すれば1か月程度日持ちするでしょう。
しかし冷蔵保存と同様に、なるべく味や食感の劣化が少ないうちに、早めに食べきるのがおすすめです。
通販等で購入したおせちの日持ち・保存期間
お家でおせちを作るのではなく、通販、レストラン、デパートなどでおせちを購入する方も多いでしょう。
ここでは、手作りおせちの場合と同様、購入したおせち料理の日持ち期間・保存期間の大まかな目安をご紹介します。
以下で、それぞれの方法別に解説していきます。
なお、購入したおせちに賞味期限や消費期限が記載されている場合は、食中毒などを防ぐためその表記に従って食べきるようにしましょう。保存方法が記載されている場合も、表記に従って保存するようにしましょう。
購入したおせちを冷蔵保存する場合
冷蔵保存用のおせち、いわゆる「生のおせち」を購入した場合、保存期間の目安はおよそ2~3日程度です。
おせち料理に使われる食材や料理によっては、さらに日持ちする日数が短い場合もあるので、どのような品目が入っているのかを購入前に確認できると良いでしょう。
また、品目ごとに小分けにされた真空パックで届くおせちの場合は、常温保存が可能なケースもあります。おせちの中身だけではなく、自分が購入する商品がどのタイプなのかも確認しておくとベストです。
購入したおせちを冷凍保存する場合
冷凍保存用のおせちを購入した場合の保存期間は、手作りのおせちを冷凍保存する場合と同様、およそ1か月程度日持ちします。
ただし、一度おせちを解凍した場合は、再度冷凍保存するのではなく、冷蔵保存で早めに食べきるのがおすすめです。
おせち料理の品目ごとのそれぞれの日持ち・保存期間
ここまで、おせち料理全体の大まかな日持ち・保存期間について解説しましたが、おせち料理は品目ごとに日持ちする日数が異なります。
ここからは、おせちに使われる料理それぞれの保存期間の目安をご紹介します。
ただし、あくまで大まかな目安なので、食中毒の危険を防ぐため、食べる前に必ず料理の傷みや臭いを確認するようにしましょう。
以下で、それぞれの方法別に解説していきます。
なお、購入したおせちに賞味期限や消費期限が記載されている場合は、食中毒などを防ぐためその表記に従って食べきるようにしましょう。保存方法が記載されている場合も、表記に従って保存するようにしましょう。
黒豆
おせちの「祝い肴」として知られる甘い黒豆は、冷蔵保存なら5日程度、冷凍保存なら1か月程度日持ちするでしょう。
冷蔵保存する際は黒豆の煮汁ごと容器に入れて保存し、日が経ってからもう一度鍋に戻して加熱する「火入れ」を行うと、7日前後まで保存期間を延ばすこともできます。
冷凍保存する際は、保存袋に入れて他の料理と分けてから個別で冷凍保存するのがおすすめです。
筑前煮
筑前煮・煮しめなどは冷蔵保存なら3~4日程度、冷凍保存なら1か月程度日持ちするでしょう。
根菜類や鶏肉などの煮物は汁気が多いため、長期間の保存には向いていないことがほとんどです。そのため、冷蔵保存の場合は1日1回「火入れ」をした後、粗熱を取るよう工夫してみましょう。
なお、こんにゃくや蓮根は冷凍保存すると食感が変わったり、縮んだりする特徴があるので、おいしさが損なわれてしまいます。これらの食材が含まれる場合は、冷凍庫に入れる前にあらかじめ取り除くか、食べきるのがおすすめです。
佃煮(田作り)
若干の歯ごたえと苦みがあるイワシの佃煮(田作り)は、冷蔵保存なら10日前後、冷凍保存なら1か月程度日持ちするでしょう。
佃煮を冷蔵保存する際は、外気に触れることによって劣化が早まらないよう、ラップや真空パックなどを使って保存するのがポイントです。
冷凍保存する際は、冷凍用の保存袋に他の料理と分けて、1つひとつがくっつかないように保存しましょう。
数の子
ニシンの卵である数の子は、冷蔵保存なら1週間程度、冷凍保存なら1か月程度日持ちするでしょう。
冷蔵・冷凍いずれの保存方法においても、1本を3切れ程度に小分けにしてラップに包んだ後、密封用の保存袋に入れて保存するのがおすすめです。
なお、塩抜きする前の数の子を冷蔵保存する場合、最長で2~3か月程度日持ちできることもあります。そのため、すべての数の子を最初から塩抜きするのではなく、食べる分だけを塩抜きし、残りは塩抜きしないまま保存するのが良いでしょう。
栗きんとん
栗きんとんは、冷蔵保存なら2~4日程度、冷凍保存なら1か月程度日持ちするでしょう。
冷凍保存する場合は密封できる保存袋などに小分けにして保存するのがポイントです。
なお、冷蔵保存する場合は、調理時に砂糖を多めに入れて甘くするか、レモン汁を少々加えて作ると若干日持ちしやすくなります。
昆布巻き
魚などを昆布で巻く昆布巻きは、冷蔵保存なら1週間程度、冷凍保存なら1か月程度日持ちするでしょう。
冷蔵・冷凍いずれの保存方法においても、密封できる保存袋に包んで、外気に触れないよう保存します。
なお冷蔵保存の場合は、保存袋に包んだ上でチルド室に入れて保存するのがポイントです。
伊達巻き
魚のすり身やはんぺんなどと卵で作る伊達巻きは、冷蔵保存なら1週間程度、冷凍保存なら1か月程度日持ちするでしょう。
冷蔵・冷凍いずれの保存方法においても、密封できる保存袋やラップに包んで、外気に触れないよう保存します。
栗きんとんと同様、砂糖を多めに作った伊達巻きは日持ちが若干伸びることもありますが、砂糖を少なめにしたり、だし汁を入れて甘さを控えめにした伊達巻きは日持ちが短くなるケースもあるので注意しましょう。
おせちが余ったときにおすすめのアレンジレシピ
冷凍保存の場合でも1か月程度で保存期間が終わってしまうおせち料理。
年末年始は忙しく、体感時間が短いという方も多いため、気付いたらあっという間に保存期間の期限が迫っているということも少なくありません。
そこでここでは、余ったおせちをおいしく食べられるおすすめのアレンジレシピをいくつか紹介します。
筑前煮を使ったチャーハン
鶏肉や根菜類の入った筑前煮や、お正月に食べる機会も多い煮魚、ローストビーフなどが余ってしまったときにおすすめの、簡単にできるチャーハンレシピです。
お家にある食材や調味料で簡単に作れるので、余ってしまったおせち料理をどう食べきるかに困っている方に特におすすめです。
材料(1人分)
ごはん | 茶碗2杯分 |
---|---|
卵 | 1個 |
ごま油 | 大さじ1 |
中華だし | 小さじ2 |
ネギ | 4分の1本 |
しょうゆ | 少々 |
塩・胡椒 | 少々 |
筑前煮 | 適量 |
ブリなどの煮魚 | あれば |
ローストビーフ | あれば |
蒲鉾 | 適量 |
ハム | 適量 |
小松菜 | 適量 |
作り方
- 1.筑前煮、煮魚、ローストビーフなどのおせち料理の残りと、ネギを細かく刻む
- 2.お好みで蒲鉾、ハム、小松菜なども1.と一緒に刻む
- 3.ごはん、卵、ごま油、中華だしをボウルに入れて混ぜ合わせる
- 4.3をフライパンに入れ、1.2.の具材を入れて一緒に炒める
- 5.塩・胡椒やしょうゆで味と香りを整え、お皿に盛り付けて完成
黒豆を使った抹茶蒸しパン
黒豆と抹茶を使った蒸しパンです。甘い味付けの黒豆を活かして、生地に使う砂糖の量を減らして作れるのがポイントです。
黒豆だけを食べるのに飽きてしまった方や、親子一緒に楽しめるおやつ作りに挑戦したい方にもおすすめのレシピです。
材料(6個分)
溶き卵 | 1個 |
---|---|
黒豆 | 30~40粒程度 |
砂糖 | 大さじ1 |
牛乳 | 100ml |
サラダ油 | 150g |
ホットケーキミックス | お好みで |
抹茶パウダー | 5g |
作り方
- 1.溶き卵、牛乳、砂糖、サラダ油を泡立て器で混ぜる
- 2.1にホットケーキミックスと抹茶パウダーを加える
- 3.2に黒豆を加えさっくりと混ぜる
- 4.耐熱の容器の8分目くらいまで材料を流し入れ、蒸気が上がった蒸し器に入れる
- 5.フタをし、15~20分蒸して完成
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まとめ
お正月の三が日に食べられることが多いおせち料理は、3日の間は日持ちする料理が中心になっています。
ただし、おせち料理が日持ちしやすいのは、しょうゆや砂糖、塩などの調味料をたっぷり使い、料理ごとの味付けを濃くしていることが理由のひとつです。おせちを手作りする場合は薄味となることも多く、その場合は日持ちが短くなってしまうこともあるので注意が必要です。
また、冷蔵・冷凍いずれの保存方法においても、品目ごとに小分けにして保存し、食べるときに食べる分だけを温めることで、保存期間を長くできるでしょう。